2006年から17年間にわたりソフトバンクでプレーし、6度のリーグ優勝、7度の日本一に貢献した松田宣浩選手。『熱男』の愛称でも親しまれる球界を代表する三塁手は、長く第一線でプレーできている理由の一端に、目のケアと視界確保への思いがあったといいます。プロ18年目のシーズンを新天地・巨人で迎える松田選手に「目と野球」の関係についてお話を聞きました。「ボールの見え方」の善し悪しは、すべてのプレーに大きな影響* スカッとクリアに見えて“なんじゃこりゃ!” 滋賀県で生まれ、小学校2年時に野球を始めた松田選手。中京高(岐阜)2年の夏には甲子園に出場し、亜細亜大では1年春から4番を打ち、大学日本代表にも選出。2005年には希望枠でソフトバンクに入団するなど、野球のエリートコースを歩んできました。「視力、ボールの見え方ともに、まったく異常はありませんでした」。そんな松田選手がコンタクトレンズを着用するようになったのは、入団3年目を迎えた25歳のシーズン。それは試合前のある出来事がきっかけでした。「ある日、ホークスのマネジャーが『福岡ドームの照明が暗いので、ドームの時だけ眼鏡をかけてスコアブックを書いている』という話をしていました。そんなに違うものなのかなと、その方の眼鏡を借りてセンターのスコアボードを見てみたんです。そうしたら、全体がスカッとクリアに見えて“なんじゃこりゃ!”と思ったんです」。当時は裸眼。野球をするうえで大きな支障はありませんでしたが、この体験から「レンズを通して見た方が、いろんなものが見えやすいのではないか?」と感じた松田選手は、すぐに眼科医に相談。そこで松田選手が選んだのは、眼鏡ではなくソフトコンタクトレンズ。「初めて着用した時には“こんなに便利なものがあるんだ”と感じましたね。慣れない間は脱着時に怖さを感じる人もいるようですが、僕はまったく感じませんでした*」。 コンタクトは常に適正な度数に合わせておくことが大事* 野球という競技は、基本的に目の前から飛んでくるボールに反応するスポーツ。「ボールの見え方」の善し悪しは、すべてのプレーに大きな影響を与えます。「僕は目から入ってくる情報を処理しながら打っていくタイプのバッターです。だから、感覚的には“縫い目が見える”くらいに見えた方がいいですね。守っていても、ボールがぼやけて見えてしまえば、反応が遅れてしまいます。逆にしっかり見えていれば、一歩目のスタートから捕球、送球と、一連の動作を最後まで無駄なくこなすことができます。だからこそ、僕は常にコンタクトを適正な度数に合わせておくことが大事だと考えています*」。そんな松田選手は、最高のパフォーマンスを導くために、眼科での定期的なチェックを欠かしません。「もし急に視力が下がってきて、自分が思っているほどボールが見えていなかったとしたら、結局は自分が後悔することになりますからね」。ソフトバンクでレギュラーに定着したのは、コンタクトレンズの着用を開始した2008年。その後はベストナイン1回、ゴールデングラブ8回を受賞するなど、日本を代表する三塁手へと上り詰めていきました。「もし、裸眼でプレーを続けていたら、ここまで野球ができていなかったかもしれない」と言い切るほど、今では松田選手にとってコンタクトレンズの存在は、切っても切り離せない存在になっているそう。球界きっての“元気印”でもある松田選手も今年で40歳。そんな節目の年に巨人への移籍を決断し、セ・リーグでの再スタート。2月のキャンプでは「初日のアップまでは緊張した」と言いながら、ランニングで先頭を走り、誰より大きな声でチームを鼓舞していました。「ジャイアンツは、自分の過去17年を評価して獲得してくれたと思いますので、 “こんなものだったのか”と思われたくありませんからね。だから、悔いを残さず、その日の全力を出し切り“やり切った”と感じながら一日を終えたいと思っています。今年でプロ18年目になりますが、自分でも積極的に練習をしているというか、頑張っているなと思いますよ。悔いなくやるためにも、昨年、一昨年より練習しているので、今が本当に楽しいですね」。最後に、野球を頑張る子どもたちに、こんなメッセージをもらいました。「もし、プロ野球選手になりたいと思うのなら、その強い気持ちさえ失わなければ、本当になれるはずです。そして、小さな頃から“目は大事”だということを頭に入れて生活すること。とにかく野球というスポーツは最高なので、楽しんでプレーしてください」。*個人の感想です。 取材・文=加来慶祐 写真=安藤隆 松田宣浩 1983年5月17日生まれ。滋賀県草津市出身。右投右打。中京高(岐阜)から亜細亜大を経て2005年大学・社会人ドラフト希望枠でソフトバンクに入団。1年目の06年開幕戦に七番・三塁で先発出場。3年目の08年からレギュラーに定着し規定打席に到達。その後はソフトバンク不動の三塁手としてベストナイン1回、ゴールデングラブ8回を獲得するなど、長く中心選手として活躍。6度のリーグ優勝、7度の日本一にも大きく貢献した。2022年シーズンオフに巨人に移籍。プロ通算1910試合出場、1831安打、301本塁打、991打点、打率.265(2022年シーズン終了時点)。 Timely!:JP-PR1-VLC-2300002 松田選手も話していたように、目はとっても重要。野球をする際のコンタクト選びでは、以下のポイントを参考にしてみよう。 よく見える うるおいが続く UVカット機能つき 「プレシジョンワン®」なら、つけ外しもしやすいのでコンタクト初心者にもオススメ。※まずは眼科で相談してみよう。 ※個人差があります プレシジョン ワン®に関するお問合せはこちら
元記事リンク:松田宣浩が語る「目と野球」。コンタクトレンズを使う理由。