【高校野球本レビュー】『あと一歩!逃し続けた甲子園』

あと一歩!逃し続けた甲子園 47都道府県の悲願校・涙の物語』を読んだのでご紹介します。

あと一歩!逃し続けた甲子園

悲願校」と聞いて私がすぐ浮かんだのは、近年まで夏の甲子園を目前にして、何度も地区大会決勝戦で敗れた霞ヶ浦(茨城)や二松学舎大付(東東京)の名前でした。

また、一昔前に遡ると、エース洗平を擁した光星学院(現・八戸学院光星)が夏の青森大会決勝戦で3年連続敗退してしまった出来事も印象に残ります。

そういった、甲子園のあと一歩手前で何度もチャンスを逃してきた悲願校は、きっと多くの人が思い浮かべるでしょう。

この本の著者は、そのような悲願校に限らず、様々なケースに悲願校を分類分けしました。

例をあげると、このようなものです。

  • 秋や春の大会では強いが、なぜか夏の大会で勝てない学校
  • 未だ甲子園出場を果たしていない地域の学校
  • 同じ系列の大学付属校で唯一甲子園出場がない学校

そういった甲子園出場校の影に隠れてなかなか気付かれない学校のことがエピソードを交えて紹介され、とても興味深いです。

甲子園は一番注目を浴びるステージですが、そこにいたる地方大会や日常の過程に多くのドラマがあるのが高校野球の醍醐味。

この本で、そういった学校のことを知ると、高校野球を見る目にもより熱が入ることでしょう。

全ての都道府県から悲願校がピックアップされています

この記事を書いた人

ライター球太郎