札幌から、車で2日かがり。初めて訪れた別海高は遠かった。中間あたりの帯広で1泊してもあまり「真ん中感」がなくて、高速で釧路を抜けて、さらにまだひとっ旅だ。右も左も、果てしない丘陵が広がって、「どこからエゾシカが飛び出してくるかわかりませんから」と聞いていたので、そればっかり気にしながら走っていたが、フッと見ると、バスの停留所の横で、「バス待ち顔」のシカが1頭立っていたりするから、もっと驚く。北海道……いや、これが道東である。丘陵の荒野が牧場になり、牛の群れが見えてくると、やっと別海だ。ほとんどが、白地に黒のホルスタイン系。ここは、乳牛の町……いや、牛乳の町だ。
元記事リンク:「本業はコンビニ経営」「毎日おにぎりを100個握る」…《センバツ21世紀枠》“極北の公立校”別海高を甲子園に導いた島影隆啓監督って何者?