【浦和実】小野蓮|守備から打撃に繋げていくのが自分たちの野球!

【浦和実】小野蓮|守備から打撃に繋げていくのが自分たちの野球!

選抜高校野球でベスト4に進出した浦和実でチームを牽引しているのがキャプテンの小野蓮選手だ。膝の怪我もあって試合ではサードコーチャーを務めているが、練習でも他の選手を鼓舞する姿勢は際立っていた。そんな小野キャプテンに自身のこと、チームのことなどを聞きました。夏にもう一度甲子園に行く!——野球を始めたきっかけを教えてください小学校1年生の時に父と小学校のグラウンドに遊びに行ったら少年野球チームが練習していて、誘われたのがきっかけです。父も野球をしていたそうですが、特段父から勧められたり教わったりしたことはなかったです。千葉の松戸の出身で、松戸カージナルスという少年野球チームでした。——当時のポジションはどこでしたか?最初は色んなポジションを経験しました。当時はサードでプレーすることが多かったです。——当時から野球は楽しかったですか?最初はただボールを投げたり追いかけたりしているだけでしたが、3年生くらいからだんだん野球の面白さが分かってくるようになりました。練習が嫌だと思ったことは全くなかったです。——中学校はどんなチームでプレーしていましたか?千葉沼南ヤングというクラブチームでした。沼南ヤングが主催している少年野球の大会に出場したことがきっかけで、監督さんからぜひ来てくださいと誘われたことがきっかけです。——千葉のチームから浦和実を選んだ理由を教えてください当時の監督の小原沢さん(重頼・元巨人)から声をかけていただいたのがきっかけです。他の千葉の強豪校からも話があったのですが、浦和実として初めての甲子園を目指したいという気持ちが強くなって選びました。——通学は大変じゃないですか?家からトータルで1時間半くらいかかります。朝は6時40分くらいに家を出て、家に駆るのは22時くらいが多いです。最初は大変だと思いましたけど、今は慣れました。——個人的にきつい練習はありますか?中学時代から膝を怪我しているということもあって、ランメニューなどを同じようにできないというのはもどかしい部分はありますが、特にきついと思う練習はありません。 ——キャプテンになった経緯を教えてください新チームになった時に自分で立候補しました。他に他薦もあって3人候補が出て、みんなの前で自分がキャプテンになったらこういう風にしていきたいということをプレゼンして、最終的には投票で決まりました。——立候補しようと思ったのはなぜですか?小学校も中学校もキャプテンで、高校に入った時も当時の小原沢監督からチームを変えてほしいということを言われていたので、迷うことなく立候補しました。みんなの前でも練習の雰囲気からガラッと変えて、勝てるチームを作るためにやっていくという話をしました。——キャプテンをやっていて大変なことはありますか?毎日が大変です(笑)。常に他のメンバーからは見られる立場ですし、外部の人からもプレー以外のところも見られて、それがチームの評価に繋がると思っています。そんな中で全員をしっかりまとめていくというのが自分の役割だと思うので、そういうことは常に意識しています。——辻川監督からは小野くんが運を持っていると言っていましたが、自分でもそういう意識はありますか?監督さんにもそう言われました(笑)。抽選に関しては甲子園でも後の日程を引いたり、少しはあるのかなと思いますけど、それ以外は特にそう思ったことはないです。——甲子園出場が決まった時はどんな心境でしたか?当確とは言えない状況だったので、とにかくほっとしたのが一番でした。その後に楽しみだなという気持ちが湧いてきました。——甲子園でもベスト4進出という結果が出ましたが、どう感じていましたか?正直そこまでは想定していなかったです。大阪入りする前に静岡でキャンプをしたのですが、その時はまだチームとして一つになっていなくて、調子も上がっていませんでした。自分としても不安な気持ちが大きかったのですが、滋賀学園戦の直前にやっと気持ちが入ったというか、良い状態になれたのかなと思います。そういう意味でも1回戦が遅い日程だったのは良かったです。——甲子園の雰囲気はどうでしたか?みんな緊張することなくできていましたし、本当に楽しかったです。あれだけのお客さんの前でやるのも初めてでしたし、良い経験になりました。——甲子園から帰ってきて周りの反応はどうでしたか?先生や同級生など色んな人からありがとうと言ってもらいました。応援してもらってこっちがありがとうという気持ちだったので、そう言ってもらえて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。——これまで対戦したチームで印象に残っているチームはありますか?練習試合で対戦した東海大菅生さんは試合前のアップの時から本当に全てが洗練されていて圧倒されました。これが強豪チームなんだなという雰囲気がありました。あとは横浜高校も個々の能力はもちろん高いんですけど、グラウンドの中で一体感があって、それがあれだけの強さに繋がっていると感じました。——逆に浦和実の強みはどこですか?守備から打撃に繋げていくというのは自分たちの野球だと思います。あとノリが良いというか、勢いに乗ったら甲子園の時のように一気に攻められるというのも強みだと思います。——高校を卒業した後の目標などはありますか?プレーヤーとしては続けるつもりはないのですが、大学で勉強して今度は指導者として自分が野球を伝える側になりたいという気持ちはあります。——最後に夏に向けての意気込みを教えてください夏にもう一度甲子園に行くというのはチームの目標として定めているので、そのためにしっかり準備をしていきたいです。個人的にはキャプテンとしてやり残したことがないように、日々チームに働きかけていきたいです。小野キャプテン、ありがとうございました!(取材・写真:西尾典文) 関連記事 【浦和実】辻川正彦監督|自分は一生行けないだろうと思っていた甲子園2025.7.15 学校・チーム 【浦和実】辻川正彦監督|「甲子園も簡単に行けると思った」大きな失敗の始まり2025.7.9 学校・チーム 高校野球界の監督がここまで明かす!守備技術の極意|岩井隆監督(花咲徳栄)2025.6.5 トレーニング 【大宮東】冨士大和|一番下から這い上がる夏、プロ見据えるMAX144キロ左腕2024.7.13 選手 【大宮東】飯野幸一朗監督|キャプテンは置かない、最上級生一人ひとりに求めたい責任感2024.7.6 学校・チーム 【花咲徳栄】秋の初戦敗退、夏を見据えて取り組むオフトレーニング2023.2.24 学校・チーム 【花咲徳栄】トレーニングの狙いは能力アップと故障防止2023.2.17 学校・チーム 【浦和学院】若き指揮官がもたらした変革、伝統校に加わった「新たな色」2022.7.18 学校・チーム 【浦和学院】モデルケースになるために、なにがなんでも結果を出したい2022.7.22 学校・チーム 【2020高校生ドラフト候補紹介】#24 豆田泰志(浦和実)2020.4.24 選手

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