1992年夏。甲子園決勝戦のマウンドに西日本短大附の森尾和貴は仁王立ちしていた。1-0で迎えた最終回。2死からランナーを出し、盗塁で得点圏までランナー進める。迎えるは、拓大紅陵の5番・立川隆史。準々決勝で9回に劇的な逆転ホームランを打っていることを森尾は知っていたし、当然、警戒もしていた。なにせ、単打で同点、一発を許せば逆転の場面なのである。
元記事リンク:“松井秀喜がいた甲子園”を全試合完投で優勝…30年前、あの“鉄腕”はなぜプロ野球に進まなかったのか?〈「消えた天才」BEST SELECTION〉