私はすぐさま馬淵監督に近寄り、自分の身分と名前を名乗る。馬淵監督は「今日はどんな取材なの?」と穏やかな口調で尋ねる。私は「実は、野球留学生について取材をしておりまして……」と切り出した。すると馬淵監督は間髪を容れず「野球留学なら、●●に取材せぇ」と言った。そして、「あそこが一番、留学生をとってるで」と、甲子園でもお馴染みのダミ声で続けた。私は先制パンチを食らったようにあわてふためき、「いえ、実はそこは取材を断られてしまいまして……」と答えた。口に出してから、「しまった」と思った。
元記事リンク:《野球留学生の悲しみ》スタンドから地元ファンのヤジ…明徳義塾・馬淵監督「勉強ならよくて、スポーツならあかんのか」